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TEACCHプログラム研究会とは
TEACCHプログラム研究会とは
TEACCHとは,1960年代よりアメリカ・ノースカロライナ州で発展してきた自閉症の人たちのための生活支援制度で,自閉症の人たちに彼らを取り巻く環境の意味を伝え,意味のあるコミュニケーションをしながら,彼らとの共存世界を目指そうとするプログラムです。それは自閉症の特性理解に大きな礎を置くもので,今や世界中に知られ,また実際に応用されるところとなっています。
このTEACCHの指導者研修セミナーが1989年,日本で初めて開催されました。これを契機に(故)佐々木正美先生を中心として作られたのがTEACCHプログラム研究会です。この時のセミナーの受講生たちは,セミナーを通してTEACCHの理念に触れ,まさに「目からうろこが落ちる」体験をしました。「自分の住む地域にこれを持ち帰って,まずできることから始めていこう。そして地域での実践を互いに共有する機会を定期的に持ち,皆で励まし合っていこう」 TEACCHプログラム研究会のスタートの陰には,受講生たちのこのような共通の思いがありました。
以来 およそ三十年。スタート当初は会員数10名足らずの本当に小さな会でしたが,各地区持ち回りの自主セミナーが毎年脈々と引き継がれていくうちに,会の趣旨に賛同する人が続々と増え,各地で新たな活動の展開を生みながら,現在では1,739名(2022年4月 現在)が結集する会となりました。このようにこの研究会が発展してきたのは,時期は違っていても,TEACCHの理念や援助技術に感銘を受けた人たちがずっと後押しをしてきてくださったからだと思います。
TEACCHプログラム研究会は,「研究会の仲間で相互に研修し合う会」であることを大切にしており, 2022年4月 現在,全国で北は北海道から南は鹿児島まで,20の支部から成り立っています。研究会としての方向性・一貫性を保つために本部を置き,会全体としての事業の企画・運営に当たっています。本部主催の活動としては,隔年で行うコラボレーションセミナー(米国 ノースカロライナ州にあるTEACCH自閉症プログラムより講師を招き,講演会および実践報告会を実施)と 2〜3月 に行う実践研究大会,またトレーニング・セミナー,機関誌「ぷらう」の発行がその主なもので,また支部ごとに支部例会,講演会,セミナー等,支部独自の活動が活発に展開されています。
これまでの研究会の歩みを振り返りながら,私たちはこれからも大切にしたいことを話し合う機会を持ってきました。いわばTEACCHプログラム研究会の理念ともいうべきものであり,次のような事柄です。
●
TEACCHに学び,自閉症の人たちの文化を大切にしながら手をつなごう。
●
同じように,彼らをサポートする人たちも,互いを尊重しながら手をつなごう。
●
他の政治的要素等をネットワーク内に持ち込まないようにしよう。
●
できないと最初からあきらめることなく,身の回りでできることから始めよう。
このような TEACCHプログラム研究会の趣旨にご賛同くださる方,ご入会を心よりお待ちしています。
【本部】
【支部】
北海道支部,東北支部,東京支部,神奈川支部,山梨支部,愛知支部,石川支部,滋賀支部,京都支部,大阪支部,岡山支部,
広島支部,鳥取支部,香川支部,福岡支部,大分支部,佐賀支部,熊本支部,宮崎支部,鹿児島支部 (20支部)
会員数:
1,739名(2022年 4月 現在)
田川元康先生(大阪樟蔭女子大学教授)
年会費は 4,000円で,このうち 2,000円が支部会費に,2,000円が本部会費に充てられます。
http://www.teacchken.com/
パンフレットはこちらからダウンロードできます。
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